アスファルトマスチック

 

概要

アスファルトマスチックは、変形追随性に優れたアスファルトを主材としたアスファルト混合物です。環境に優しく、近年は主に管理型廃棄物海面処分場の遮水工で数多くの施工実績を上げています。

用途

・海面埋立処分場の遮水工(鉛直・表面遮水工) ・捨石マウンドの固結 ・構造物の目地間等への充填 ・異種構造体同士の接合

用途

特徴

特徴 1

完全無空隙な材料で水密性が高く(理論空隙率はゼロのため透水係数はゼロ)、遮水材として最適です。

特徴 2

可とう性を有し地盤沈下や地震等による護岸の変位に対しても追随性があります。

特徴 3

粘弾性体のためひび割れが発生せず、自己修復性があります。

特徴 4

流動性が高く転圧が不要のため、水中施工に適している。また施工継目は、自己修復性があるため自然に一体となります。

特徴 6

無公害性です。

アスファルトマスチックの変形追随性実験

側面より観察

追随時間の測定 アスファルト量20%、試験温度20℃ クリアランス15㎜の場合 到達時間約24時間後(追随速度0.01㎜/min)

正面より観察

時間経過に伴うアスファルトマスチックの変形状況の観察アスファルトマスチックの変形追随性の実験的検討.pdf

施工種別

表面遮水工

構造物および地盤の変形に追随可能なアスファルトマスチックを打設し構造の一体化を図ります。

施工例:管理型海⾯処分場鋼板セル護岸標準断⾯図

護岸の両側に二重の遮水機能を有したフェイルセーフ構造

中間砕石の上下に遮水シートを敷設し、遮水シートの端部をアスファルトマスチックを打設した二重の遮水構造。

施工例:管理型海面処分場ケーソン護岸断面図

鉛直遮水工

鋼矢板継手部へアスファルトマスチックを充填し遮水機能を確保する工法。

施工例:管理型海面処分場鉛直遮水工断面図

箱型鋼矢板接手部施工状況

鋼管矢板接手部施工状況

目地遮水工

外的圧力に対し、アスファルトマスチックの変形追随性と不透水性を利用してケーソン目地間を遮水する工法。

施工例

ケーソン目地詳細図

円筒目地内施工状況

ケーソン目地施工完了

アスファルトマスチック打設施工フロー

アスファルトマスチック供給

アスファルトマスチック供給

打設バケット施回

打設バケット施回

打設バケット吊降ろし(陸上→水中)

打設バケット吊降ろし(陸上→水中)

アスファルトマスチック打設(水中)

アスファルトマット敷設状況(フローティングドック上)

アスファルトマスチック出来形

アスファルトマスチック出来形

長期耐久性と植生

施工箇所(試料採取箇所)は干満帯であり、アスファルトマスチックの劣化主要因である太陽光線(紫外線)による表面劣化等が起こり得る過酷な環境下でも、十分な耐久性及び遮水性を有していることが確認されています。

実施工から36年経過後のアスファルトマスチック長期耐久性の状況(捨石マウンドの固結)実機36年経過後のアスファルトマスチック長期耐久性に関する実験的検討.pdf

施工後、約0.5カ月経過から海藻の付着が始まり、約3カ月で写真のような繁茂状態となりました。

アスファルトマスチックへの海草の繁茂状況(ブロックと同日施工3か月後)サンドマスチックへの海草の繁茂状態.pdf

遮水用アスファルトマスチックは以下の基準に準拠して設計・施工を行います。

「港湾の施設の技術上の基準・同解説」(社)日本港湾協会 「管理型廃棄物埋立護岸設計・施工・管理マニュアル(改訂版)」(財)港湾空港高度化環境研究センター 「廃棄物海面処分場の施工要領(案)(改訂版)」 (社)日本埋立浚渫協会

施工実績